2017年2月23日木曜日

急いては事を仕損じる

「誰しも瞬時に速攻で効果効能を出したいのは
万人の願いである」

と、昨日と同じ文章の見出しである。

先週来院された五十肩の患者さんが市販されている
クスリをもってきて、全然効かないとおっしゃっていた。

患者さんの肩は2ヶ月ぐらい前から痛みだし、1年前からは
膝も悪く、若干O脚に膝が変形してきている状態である。

一つの病気や疾患といえども、年齢、環境、遺伝、労働、
生活スタイル、患者さんの思考によって、治りかたや治る
期間はまちまちである。

だからこそ身体の状態を把握して、判断して、病状に対して
今後の治療方針や目標をしっかり立てていくことが重要である。

症状や進行状況によっては違いますが、五十肩の場合は
一回の治療ですぐ良くなることは難しいでしょう。
(早期の治療の場合、数回の治療でよくなるケースはある)

●急いては事を仕損じる

さて、来院された患者さまには先週その旨を話し、じっくり
病気と向き合って2~3ヶ月しっかり治療をしていきましょう、
と語りましたが、、、

そんなことよりも、

「クスリが効かないが飲んでいいのか悪いのか」を聞きたいと
治療にきましたと本人

そもそも私の専門でないのだが、、、

「クスリは病気を治すものではなく症状を抑えるものです。

 病気を治すのは自分の身体がおこなうことですよ。

 だから、

 私達の仕事は本人がもっている治癒力を高めるように
 施術をするのですよ
 
 そして、自分でも体操したり運動したりと努力するように
 してください」

などと説明しましたが、私のアプローチも悪かったのだろう。

患者さんにはあまり理解してもらえませんでした。

なぜか治療はカウンセリングに変わってしまい、
あんな治療、こんな治療、そんな治療をやってきたけど、
ちっとも良くならないと患者さまは訴えるだけで終わってしまった。

 じっくり時間をかけて治療していけば必ず良くなっていくのに残念
ですが、 患者さんは治療もせずに今日で終了してしまいました。

この患者さんの治癒力が目覚め治ってくれるのを祈るばかりだ、、
漂流患者にならないといいのだが!!

確かに1回や2回で治癒する疾患もあるが、ある程度年配に
なってきたり高齢者の慢性痛は時間をかけないといけないのだ。

だからこそ、、、

肉体のもつ体力やリスクを管理して、身体の効果効能を最適化
する治療や体操が必要であり、生活スタイルも変えていかない
といけない。

一発で治った、、、甘い言葉に惑わされないように。

皆さまのご健康をお祈りいたします

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